なぜなぜ分析って…

f:id:AkasakaIchiro:20230320210633j:image

↑こんな感じでボッチでオートバイの整備をしているときは、ポッドキャストなどを聞いております。先日、あるポッドキャストで、歴史上の偉人としてソクラテスの生涯などを取り上げている話題がありました。

そこでの説明によると

ソクラテスは『ソクラテス問答法』と呼ばれる話法を使い、当時の政治家を論破しまくり、人々からの人気を得ていった。

との事。

少しGoogleさんにも聞いてみると、こんな↓説明も

彼が好んだ手法はまず相手に(たとえば、正義や幸福の本質について)主張をしてもらってから、そう考える理由について問いかけをすることだった――なぜそう言えるのか? こんな例外もあるのではないか? ソクラテスのねばり強い質問によって、その知識人が持っていた自信は最終的にほとんど根拠のなかったことが判明する。だがソクラテスは何も、相手に恥をかかせようとしたわけではない。人はみな、思いのほか知っていることは少ないということを明らかにしたかっただけなのだ。

要は、どんなに弁が立つ人でも、頭の良い人でも、延々と「それはどーして(・_・?)」と問われると行き詰まるわけなんです。

 

なぜなぜ分析

この『ソクラテス問答法』をもとに『なぜなぜ分析』ってのが作られているのです。「それは何故?」「それは何故?」を繰り返すことにより、その問題の本質に辿り着くということらしい。

私はシステム屋なんですが、まあ長いことこんな仕事をしていれば「システムトラブル」ってのがたまに起きるわけなんですよ。そんな「システムトラブル」ってやつを起こすと、なんか…管理部門の方から「なぜなぜ分析をして原因を究明せよ!」ってな司令が飛んでくるわけですよ。

ほんとこれ…分析せよ!と言っている人には失礼だが、無駄だと思うんだw

まあ、しょうがない。雇われの身ですし、カッコだけでも「再発防止のために色々考えたよ」的な落とし所に持っていかなきゃならないしね。

ココだけの話、本当はね、原因としては手を抜いてたりする事が多いわけですが、まあ、そんな本当のことは表に出せないわけですよ。そもそも、無制限に人と時間をかけて仕事に臨めるわけでもないので、手の抜きどころを考えながら仕事をしていて、たまたま手の抜きどころを間違えてトラブっちゃってるわけです。

そして、指令を出してくる管理部門の手前、「手の抜きどころを間違っちゃいました(^-^)ゝ 」的な結果には持っていけないので、それっぽい理由かつ後に面倒事が残らない理由になるように「それは何故?」を繰り返すわけです。まあ、捏造ですね。

ね、すごく無駄でしょw 

本来は「何故?」を繰り返して根本原因を探るという手法らしいのですが、私のような考えを持つ者が入るだけで、単なる無駄な時間になっちゃうんです。

 

なぜなぜ分析の危険性

これ、会社組織としては凄く危険な手法なんじゃないかと思っています。僕なら絶対にこんな分析はしないよ。

個人的には、なぜなぜ分析=風が吹けば桶屋が儲かる分析だと考えているので、分析の結果は如何様にもできるわけです。

…ということはですよ!(-"-)

「このトラブルが起きた原因はなんですか?」→「十分な検証を行う時間が取れなかった」→「なぜ検証の時間が取れなかったんですか?」→……→「私の上司の○○さんが全面的に悪い」

といった解にも落とせるわけです。

それに対して「いやいや違うだろ!やりなおし!」としたとしても、違うルートを通って最終的に「上司の○○さんが全面的に悪い」というところに持っていけるわけです。

さすがに「もう一度やりなおし!」とか言ったらパワハラ通報窓口に駆け込まれる可能性があります。「人格を否定された。こういった命令ってパワハラにあたりますよね〜」とか言われてね。さらに「これが原因で心が病みました」とか理由をつけられて長期休暇のパスを渡すことにもなります。

ね、ヤバいでしょ。やめちゃいましょう、こんなこと。無駄なだけではなく危険なので。

ソクラテスさん源流の『なぜなぜ分析』も、なんちゃらハラスメント攻勢でがんじがらめにされた現代日本では、機能せず使えなくなったということで(-_-)

 

はい…ここ、オートバイブログですw「この所、ぜんぜんオートバイ関係のこと書いてないよね?」と言われるとグーの根も出ない。暑いからしょうがないんです。ヘタレライダーなもので…

以上(・ω・)ノ