鋼管型アルコールストーブ

先日、ツーリングキャンプ用のバーナーとしてSVEA 123Rを購入しました。

Optimus 123R SVEA - モンキーからSRV250へ

「ゴーゴー」と爆音を立てて燃えるガソリンストーブに萌えです。

一方、アルコールストーブのなんと情けないこと… 「なに?それ火は点いているのか?」って感じですよ。

コンパクトに収まって良いが、「まあご飯(炊飯)専用だな」と思っていました。

が、しかし!

youtube観てたら、「シュコーーー!」と音を立てて燃えるアルコールストーブを自作している方がいる。

DIYその②自作アルコールストーブを作ろう編alcohol stove銅管型も簡単に作れます - YouTube

「おー、すげ〜!」って事で、真似して作ってみようと思うよ。

 

材料調達

鋼管には『なまし鋼管』ってものを使うらしい。

「なまし」ってなんじゃい(・_・?) って感じですが、

鋼材に用いられる熱処理の基本は、「焼入れ」「焼もどし」「焼なまし」「焼ならし」の4パターン。いずれも鋼材を構成する微細な組織を加熱・冷却により調整して、目的の性質(硬さ・強さ・軟らかさなど)を得る方法です。

ってのがあって、『焼なまし』ってのは、焼いて柔らかくする感じ。なましではない単なる鋼管では、人力で曲げるのは大変らしい。

って事で

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  • なまし鋼管
  • J-B Weld (エポキシ接着剤)
  • パイプカッター

を調達です。

なまし鋼管はビバホーム、J-B weldはアマゾン、パイプカッターはダイソーで調達なり。

まあ、Amazonでも揃うね。

J-B Weld (ジェービーウェルド) エポキシ接着剤

J-B Weld (ジェービーウェルド) エポキシ接着剤

  • 発売日: 2012/08/17
  • メディア: Automotive
 

 

試作1号機

試作機として1つ作ってみました。


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紹介動画では、鋼管にアルコールを吸い上げる紐は『麻紐』を使っていましたが、麻紐なんか持っていないので、スチールウールを寄って紐状にして使いました。

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気化したアルコールの噴出口は、鋼管部分に3箇所開けました。先ずは、穴は小さめでいきます。

こんな↓出来栄え。

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燃料入れて、いざ点火!(-"-)

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プレヒート用に鋼管下にアルコール垂らして点火して、本燃焼に移行したのですが、、、

火力が上の画像の通りです(+_+)

消えることはないが、低出力_|\○_

 

反省

先ずは火力!

微かに「シュー」と音がしているのですが、噴出量が足りず、火力が上がりません。

アルコールを鋼管部に吸い上げる紐を、麻紐ではなくスチールウールを使ったからか?

それとも噴出口の穴が小さすぎたのか?

結局出来たものは、安定して低出力で燃えるアルスト…「コレじゃないんだよなぁ」

あと、サイズがイマイチでした。


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このSVEA 123Rのゴトクを使いたかったが、

  • 高さがちょっと高かった
  • 燃料投入口のR1/8ボルトか邪魔

というイマイチ感です。

 

試作2号機、3号機

試作1号機で、だいたいの作り方はわかりました。

反省点を改善した2号機、3号機を作ります。

缶は、ビール缶4本と広口のaromaxコーヒー缶サイズの2本を使います。

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先ずは塗装剥がし。

紙やすりで地道に削った方が綺麗にできるのでしょうが、まあ試作機なので、グラインダーで削っちゃいました。↓

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今回は、スチールウールではなく綿の紐を使いました。燃料の吸い上げ不良で火力が上がらないのであれば、こらで解決のはず。

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今回は、2号機&3号機の2つです。

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2号機は、前回同様に鋼管部分に噴出口の穴を開けたもの。穴は1号機より大きめにしました。

3号機は、鋼管には穴を開けず、土台の缶に穴を開けました。とりあえず、1mm、1箇所で開けてみました。

J-B Weldで鋼管と蓋部分を固定

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24時間硬化後↓

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最後に底面部分と合体させます。

他の空き缶を使って、上部側の径を少し広げて嵌め込みます。


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出来ました\(^o^)/

左が試作2号機、右が試作3号機。

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燃焼テスト

では、燃焼テストです。

先ずは2号機!(-"-)

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よし、かなり炎も大きくなりました。

ただ、燃料投入口をかなり小さくしたため、先の細いスポイトで燃料投入する必要があります。

ちょっと面倒ですね。

続いて3号機!(-"-)

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こちらもシューシューと結構大きな炎が上がりました。

こちらは、小さなネジを外した状態で上部から燃料を入れれば、噴出口として開けた穴から内部に入っていきます。

うん、試作3号機が一旦の完成品だな。

 

塗装と試用

アラジンストーブの塗装をしたときの耐熱塗料が余っていたので、塗装しちゃいましょう。

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はい完成です。

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うーん、、、塗らない方が良かったか…

でも、SVEAのゴトクにはジャストフィットです。

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そして、火力も必要十分です。

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うん、工作楽しいな。

 

以上(・ω・)ノ