さあ、灼熱の真夏の太陽が沈んだし、夕暮れのひと時の作業時間です(^^)
もう、タンク降ろすのも慣れたもの!サクッとキャブまでアクセスです。
キャブ調整地獄にどっぷりハマっている訳ですが、もう1回だけ基本に戻りお掃除諸々を執り行おうと思います。
再び、現状把握
さて、こいつの何が悪いのか?
- スロットル開度=極少は調子良い。
- スロットルをそのままガバッと開けなければ調子良い。
- スロットルを1/4くらい開けると、いきなり力がなくなる。ゴポゴポいって加速しない。
- 力のないそのままの状態で走っていて3000回転を越えた辺りで「パシュッ!」ってアフターファイアー
- スロットル開度=大で5000回転くらいは、まあ調子良い。
さて、こんな時は何してみたら良いんでしょう?誰か教えて〜
スロットル開度1/4くらいから全開の手前が不調ってことは、この領域はジェットニードルさまの領分なんだろうなぁ
ニードルジェット(ジェットニードルが刺さる筒の方ね)が摩耗で広がっちゃってスカスカなのか?
それが原因であれば、燃調は濃い方の症状だろうが、どう考えても薄いって感じです。プラグの焼け具合も薄いって感じだしなぁ…
あとは、ジェットニードルが機能してなくて、スロットル開けても燃料が供給されないってパターンでしょうが、ダイヤフラムは交換したから穴空いててダメってこともないだろうし…
などなど、いろいろ思いを巡らす訳ですね。
まあ、考えていても始まらないので、できることをやってみて様子を見ましょう。トライ&エラーが基本な訳で、もう少し地獄を楽しもうではないか。
キャブバラし〜
ということで、またまたキャブをばらします。
まあ、こんな感じにバラバラにしましたよ。
ちょっと気になったのが、これ↓
これは前回ばらした時の写真ですが、何処から入ってきたかわからない黒いツブツブのゴミがいっぱいでした。
!(-"-)ピコーン(←閃いた音)
このゴミがエアーの通り道に詰まって、負圧がかかってないんじゃ!
ここは、何らかの圧力(負圧)によりダイヤフラムが付いたジェットニードルを上げたり下げたりする部分です。この辺りのエアーの通り道にこんなゴミがあれば、そりゃあ詰まっちゃいますよね〜
詰まっていて負圧がかからない
↓
ジェットニードルが上がらない
↓
燃料供給されない
↓
開けた時に薄いから力でない、薄いからアフターファイアー
って仮説です。
穴という穴に
上記仮説に基づき、エアーが通る穴という穴にキャブクリーナーをプシュプシュして綺麗にしてみようってことです。
ただ、ちょっと気をつけなければならないのは、このエアカットバルブへの道です。
またキャブを割って作業すればいいんですが、2つに分断するのは簡単だが、繋げるのが面倒なんですよねー
ここにもゴム部品であるダイヤフラムが入っているので、そんな所にキャブクリーナーを送り込んだら、高価なダイヤフラムが逝ってしまう!(-"-)
外側のキャブでルートを確認して、内側のその部分は今回は見送りましょう。
この辺りの穴という穴(1箇所除く)にプシュプシュとキャブクリーナーを吹き込みエアーのルートを確保です。
もちろん、この辺りの燃料の通り道やジェット類にも再度プシュプシュしてつまりがないことを確認しました。
ニードルジェットの交換
あとは、ちょっと気になっていたニードルジェットのヘタリ具合です。
調達した部品はこれ!
YAMAHA ★ノズル メイン 3GM-14141-92
単価×数量:@¥2,034(外税) × 2
モノタローさんからの初調達です。
新規登録の割引が入って上記の価格です。
なんたって、8万km超え車両ですからね。
ここがガバガバになってると、穴が広くなっている分燃料供給が増えて濃くなる。そして無駄に濃いと燃費も悪くなる。
ってことらしいですよ。
さて、どんなか?
左が新品、右が付いていたもの。
うーん、結構広がっちゃってますね〜
欲を言えば、ニードル側も替えたいのですが、片側3,920.-と非常に高価なので、こっちは見送りました。
シャキーン!
地道にバラした箇所を組み立て
組み上がりです。
インシュレーター交換
キャブをマウントするインシュレーター
現在付いているものが、硬くなってるしヒビ割れてるし、、、
ですので交換しましょう。
ですので交換しましょう。
YAMAHA ★ジヨイント キヤブレタ- 3
3LD-13597-01
単価×数量:@¥1,692(外税) × 2
単価×数量:@¥1,692(外税) × 2
さあ、取り付け
新品のインシュレーター、良い感じですよ。
こいつのバンドを締めるには、こんな長ドライバーが必要です。
このドライバーもモノタロウで調達!(-"-)
スロットルポジションセンサー(T.P.S)調整
あとは、先日チェックしたら調整狂ってるって判明したT.P.Sの調整もしておきましょう。
工具箱の中を漁ったら、出てきましたよ(^^)
合うビットがね。
T.P.Sチェックモードにしてみると…
これ↓ 1000rpmを指しているのは異常です。
とりあえず外してみました。
汚れてどうこういうものではなさそうですね。
調整は簡単!
タコメーター見ながら4000rpmを指す位置を探して、トルクスネジを締めるだけです。
よし!完璧〜
結果発表〜!
治ったよ〜( ◠‿◠ )
いやいや、長かった。
古い、そして距離走ってるなりのエンジンなんでしょうが、まあ、快適になりましたよ。
何処からスロットル開けてもそれなりに加速するし、谷間なくパワー出てるし、気持ちよく走れるようになりました。
やったね(^^)
やればできるじゃん > 俺様!
教訓!
キャブのクリーニングは、穴という穴の貫通を目指すべし!
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とりあえず調子よくなったのですが、もう一手間かけましょう。
続きはこちら
TDM850 キャブレター同調 - モンキーからSRV250へ
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